​慶應義塾大学法学部法律学科
田髙寛貴研究会​

「民法学と現代社会」というのが本研究会のタイトルです。
現代社会のなかで実際に生じている民法学上の諸問題につき、最新の裁判例を素材として多面的に研究しています。取り扱うテーマは、契約と不法行為の問題を中心としつつ、家族法も含めた民法の全領域に渡っています。製造物責任や医療過誤、電子取引、あるいは種々の契約形態の出現のように、複雑化・高度化した現代社会においては、明治期に制定された民法が予測しえなかった様々な問題が生じています。
これら諸問題に直面して、民法学はどのようにそれに応えようとしているのか？この疑問について日々議論しております。
民法学の意義をより具体的な形で知り、民法学を通して現代社会の有り様について知見を深める事、そして、討論を通し民法の概念的な知識だけでなく事例に即応した実践的な解釈の力量や法的思考を鍛錬する事、これらが本研究会の獲得目標 です。